水災補償・地震保険の確かめ方
家が水につかったり、地震で壊れたりしたときに頼りになるのが保険です。でも、火災保険に入っていても、水害や地震では保険金が出ないことがあります。住まいハザードで浸水や地震の想定があった人は、一度、保険証券を確かめてみてください。
1. 水害は「水災」の補償があるかどうか
台風や大雨で川があふれた、高潮が来た、土砂が流れ込んだ──こうした被害は、火災保険の中の「水災」という補償で受け取ります。水災は外せる補償なので、保険料を下げるために外している家もあります。
- 多くの保険では、床上浸水、または地面から45cmを超える浸水、もしくは損害が建物や家財の価値の30%以上のときに支払われます。
- 床下浸水だけだと、出ないことが多いです。
- 2024年10月から、水災の保険料は市区町村ごとの水害リスクで差がつくようになりました(損害保険料率算出機構の参考純率)。
2. 地震・津波は「地震保険」
地震や津波、噴火が原因の火事・倒壊・流出は、火災保険では補償されません。地震保険が必要です。
- 地震保険は、火災保険とセットで入ります(後から付けることもできます)。
- 保険金額は火災保険の30〜50%の範囲で決めます(建物5,000万円・家財1,000万円まで)。
- 国と保険会社が共同で運営していて、どの会社で入っても補償内容と保険料は同じです。
3. 保険証券のここを見る
- 1補償の一覧に「水災」があるか(○・×、または「水災なし」の記載)
- 2「建物」と「家財」の両方に入っているか(家財だけ・建物だけのことがある)
- 3「地震保険」の欄があるか、保険金額はいくらか
- 4保険期間がいつまでか(長期契約の途中でも見直しはできます)
4. 住まいの種類ごとの目安
| 住まい | 水災補償 | 地震保険 |
|---|---|---|
| 一戸建て(浸水の想定あり) | 付けておきたい | 付けておきたい |
| 一戸建て(浸水の想定なし) | 土砂災害・内水の想定も見て判断 | 付けておきたい |
| マンション1〜2階 | 浸水の深さしだい | 付けておきたい |
| マンション3階以上 | 部屋まで水が来ないなら外す考え方も | 付けておきたい |
| 賃貸 | 家財の保険で確認 | 家財の保険で確認 |
一般的な目安です。実際の補償の条件は保険会社・商品ごとに違います。必ずご自身の保険証券と約款で確かめてください。
よくある質問
ハザードマップで浸水の想定がある場所は、水災補償に入るべき?
浸水の想定がある場所の一戸建てや、マンションの1〜2階なら、水災補償を付けておくと安心です。床上浸水になると、家具・家電の買い替えや修理で数百万円かかることもあります。
マンションの高い階でも水災補償は必要?
自分の部屋まで水が来ない高い階なら、水災補償を外して保険料を抑える考え方もあります。ただし、土砂災害や、上の階からの水漏れは水災とは別の補償です。迷ったら証券を持って保険会社や代理店に相談してください。
地震で火事になったら、火災保険で出ますか?
多くの場合、出ません。地震・噴火・津波が原因の火事や倒壊は、地震保険の対象です。地震保険は火災保険とセットでしか入れません。
賃貸に住んでいます。何を確かめればいい?
建物は大家さんの保険です。自分の家具・家電などの家財は、入居のときに入った家財保険(火災保険)が守ります。その保険に水災と地震の補償があるか確かめてください。